冬ネタ三十枚
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十月のノルマ、冬ネタ三十枚が完成した。 本来は某サークルの合評会に出すためのものだ。締め切りを一週間も過ぎてしまい、「一般投稿」になりました。チーン…… せっかくだから児童文学サークルの方へも提出しておく。読んでもらえたらラッキーだ。 しっかし、先月に何かつかんだ気がしてたんだがなあ。なぜ遅れる? 今回は最初からネタが決まっていて、シリーズ物だから人物も舞台も「有り物」で済ませた。その上、締め切り一週間以上前にはアイデアも出来た。※注・ネタとアイデアは違う。 ところが話が組み立てられない……。なんだこれは。老化現象か? 小説を書き始めた頃、師匠に「あなたにとって小説とは?」と問われ、「物語を紡ぐこと」と答えた。「ならば物語とは?」とまた問われ、私は答えに詰まってしまった。 一般に「物語」とされているのはサルトルが言っていた(という)「因果関係」なのだが、他にも「変化」とか「筋の統合」なんてのがある。 で、今回引っかかったのは「評価・教訓」だ。つまり「意味」みたいなものだ。ぶっちゃけ、「テーマ」ということになる。 私はテーマを考えて物語を作ったことはあまりない。けど、考えているうちに、あるいは執筆中に、なんとなくテーマらしきものが見えてくる。いつもはそうだ。でも今回はそれがない。 それどころか半分書いたところで、完全に行き詰まってしまった。例によって電話で友人に助けてもらう。 「朝、登校前に庭のどこかで落とし物をするんだけど、何でこの子は庭に出てたんだろう? バルサンでも焚いたのか」 「冬にバルサンは焚かないだろう。犬を使ったらどうだ」 「おおっ!」 これで執筆が再開され、一週間遅れで完成した。この程度の組み立ても自力でできなくなっているとは……。 それにしても書き終わって感じるのだ。この話の「意味」は??? 十一月は六、七十枚書きたいのだけど、あああ。 |